高松国際ピアノコンクール Takamatsu International Piano Competition

Jury審査員

審査員 ダン・タイ・ソンDANG Thai Son

[ ベトナム/ピアニスト ]

審査員 ダン・タイ・ソン
©︎Hirotoshi Sato

アイザック・スターンをして「真の音楽家」と言わしめたダン・タイ・ソンがその存在を世界に初めて示したのは、1980年10月、ワルシャワで開催された第10回ショパン国際ピアノコンクールで優勝を飾り、併せてマズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞の特別賞を受賞したときだった。彼の優勝はアジア人初。

ハノイで母親からピアノを習った後、モスクワ音楽院にて、ウラディーミル・ナタンソンやドミトリー・バシキーロフの指導のもとに研鑽を積む。ショパン国際ピアノコンクールでの優勝後は世界の40カ国以上を訪れ、フィルハーモニア管弦楽団、パリ管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、モントリオール交響楽団、BBCフィルハーモニック、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団、シドニー交響楽団、ハンガリー国立交響楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団といった数多くの世界的なオーケストラと共演し、ネヴィル・マリナーやピンカス・ズーカーマン、マリス・ヤンソンス、パーヴォ・ヤルヴィ、ウラディーミル・アシュケナージらの指揮のもと演奏。

現在オベリン音楽院およびモントリオール大学で指導にあたる。ショパン国際ピアノコンクール、クリーブランド国際ピアノコンクール、モントリオール国際音楽コンクール、クララ・ハスキル国際ピアノコンクール、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール、浜松国際ピアノコンクール、そして第4回高松国際ピアノコンクールなどの著名なコンクールで審査員を務める。ドイツ・グラムフォン、Melodya、Polskie Nagrania 、CBSソニー、Analekta、ビクターJVC、フレデリック・ショパン研究所などからCDが発売されている。

その人生は2013年出版の「ショパンに愛されたピアニスト-ダン・タイ・ソン物語」(ヤマハミュージックメディア)に詳しい。

2018年9月、ポーランドの文化および、国家遺産に対しての貢献者に贈られる最高位の顕彰である、「文化功労勲章」金章を受章。

ホームページ: www.dangthaison.net